そば識

そば好きが知って得する「そば識」を一読してしていただき学びながらそばをお召し上がりください。
其の一
美味しいそばは「在来種系そば」
日本には縄文時代より古い形のそば(在来種そば)が各地に存在したといわれていますが、交雑しやすいため数少なくなってしまいました。越前在来種、会津在来種、戸隠在来種等、選別されない雑多なもの全てを包含しており、味になんともいえない深みがあるといわれています。
私たちの奥飛騨朴念そばは、飛騨宮川在来種(母)と越前在来種(父)の交配から生まれた在来種系のそばです。「しっとり感のある深い味」は「在来種系そばの味」といえそうです。美味しいそばを求めるなら、数少ない在来種系のそばを探しそして食してみてください。
其の二
そばの国内自給率は約20%
そばの自給率が約20%と低いため、日本中で「そばのウソ」がまかり通っています。本物を求めるのが難しい時代ですが、以下はそば好きなら最低限の知識といえそうです。
・国産そば粉の量は限られており、在来種系のそばともなると更に希少となります。生産者との直接取引も多く、市場で国産そば粉を得るのは容易ではありません。
・市場には自称国産そば、国産そば粉使用の製品が溢れていますが、法律規制がないため例えば1%の国産そば粉を使った製品でも「国産そば粉使用」の表示が可能です。
・資本主義である以上、安く求めようとすれば、そば粉の生産年度や生産国もはっきりしない輸入そば粉が大量に混じることになります。
・現状、そば乾麺となると国産そば粉100%のそばを入手するのは奇跡に近いほど困難な状況となっております。
其の三
そば乾麺の色比較
そばは経年しても右図下段のような茶色になることはありません。
国産そば粉100%かどうかを見分けるポイントは、そばの色です。国産そば粉のみで製麺したそばは、右図上段のとおり自然色になります。
それ以外のものは混ぜ物が多く混入していると判断して差し支えありません。少々値は張りますが、健康の事を考えるなら国産そば粉100%のそば乾麺をおすすめします。
其の四
そばつゆの旨味の判定力
人間の舌は化学調味料だけでも「一定範囲の美味しさ(60点の味)」を判断し脳に美味しいと伝えるそうです。60点を超える広く深い旨味(うまみ)となると、自然系の成分(本枯かつおぶし、天然こんぶ、本醸造醤油・味醂、自然海水塩)を使うことで旨味が抽出され、さらなる美味しさとなります。その旨味を判断できるのは人間のアナログ判断でしかできないそうです。
昨今のSNS等での評価に頼るのではなく、自分の舌で旨味を判断していきたいものです。
其の五
そばを彩る文化
そばを食べる前にたしなむ「そば前」というそば文化。そばを愛するなら酒と肴について探求したいものです。酒の種類、燗の程度、肴の工夫など話は尽きません。もし興味があれば私たちが出版した「そば読本(中日新聞社)」をご覧ください。





生麺と乾麺の製造と販売
私たちは、国産にして飛騨産の日本そばのみを材料にして、手打ち生麺の提供と、乾麺を製造し販売をしています。乾麺はネットショップにて購入でき、ふるさと納税の返礼品にもなっています。
生麺は、毎年3月21日〜12月20日の土曜、日曜と5月連休は食事処「味処古川」にて手打ち生麺をお召し上がりいただけます。新そばの一番美味しい時期は、収穫の11月から翌年の3月くらいですが、12月以降飛騨地区では酷寒かつ多降雪の時期のため、食事処での生麺の提供をお休みしております。

奥飛騨朴念そばをご家庭で
美味しく食べていただくために

①そば乾麺の茹で方
・鍋と火力と茹で時間
小振りな行平鍋ではなく、そばが泳げる程度の大きめの鍋を用意します。
乾麺の茹で時間は沸騰湯で4分半程度が目安です。
強火で一気に茹で上げます。
(小さい鍋や電磁調理器では、そばを「茹でる」のではなく「煮る」ことになります。
・茹でる量
鍋でそばが泳げる程度の量、一度に通常1袋200g程度がベストです。
②洗いの重要性
・そばとうどんは別の食べ物、そばはヌメリを完全とることが重要です。(テレビ等で芸能人がやってる、ヌメリいっぱいのそばを鍋から引き上げながら食べるのは「ローカル食」です。)
・冷水でゴシゴシ洗いながら、洗い水が澄む程度まで洗うのがポイントです。この工程をサボりますと、ヌメリにそば(乾麺)独特の臭みが残ってしまいます。
③冷やし方
・冷水で洗い麺をしめますが、夏期にそばを冷やしたい場合でも氷水にくぐらす程度で十分です。氷で冷やし過ぎるとそばの香りが飛んでしまいます。
④温かいそばの場合
・「そばは冷、うどんは温」が原則ですが、温かいそばも格別です。温かいかけそば・天ぷらそば等を召し上がる場合は、しっかり水洗いの後、麺をキレイな湯で湯通しします。湯通しをするので茹で時間は少し短めにするのがポイントです。
⑤茹でたら早めに食べる
・家族全員分茹でて揃ってからではなく、そばがのびる前に茹で上がった分から食べていただきたいものです。特にざるそばの場合はそういえます。
ざるそばつゆの豆知識
・「つゆ付乾麺」に付いている「創味のそばつゆ・小袋25ml」は、私たちが市販そばつゆとしてはベスト品と判断したものです。通常3倍に希釈しますが、希釈したつゆに本醸造醤油(下記記載)をスプーン3分の1程度加えて温めてから冷ますと見違えるような味になります。少し手間ですがおすすめです。
・「乾麺単品」の場合はつゆの用意が必要です。おすすめは「創味のそばつゆ1000ml」の市販品です。
おすすめ本醸造醤油(私たちが手打ちのざるそばつゆに使用)
・チョーコー醤油 濃口超特選むらさき(日本で最初に醤油を輸出した会社の流れをくむ会社)
・入正醤油 濃口超特選澪つくし(NHK朝ドラ「澪つくし」の舞台になった会社)
その他補足しますと、夏には塩味をやや強く、冬には甘味をやや強くするのが好まれます。醤油・砂糖・味醂等で調整してお召し上がりください。
お電話・FAXでの注文も承っております
TEL/FAX 0577-73-3057
電話受付時間:9時~18時(土日祝日を除く)